こんばんは!
本日は、生活排水を処理する浄化槽と下水道の料金を比較してみたいと思います^^
我が家は、生活排水の処理を敷地内にある浄化槽で行っています。
私が住んでいる街は下水道の普及率が約80%で、残りの約20%は浄化槽で生活排水を処理しています。
最近になって、やっと近所でも下水道の工事が始まり、あと数年で我が家にも下水道が通ることとなるのですが、
現状の維持費が下水道と比較してどうなのか?まとめてみたいと思います。(地域によって下水道料金が異なるため、ご留意願います。)
安い?高い?浄化槽と下水道の料金を比較してみた
そもそも浄化槽、下水道って何?
簡単に説明すると
浄化槽:家の敷地内にある浄化設備で水を綺麗にし、側溝に水を流す(最終的に川や水に流れます)
下水道:地下に埋設された排水管により生活排水を下水処理場まで送り、そこで水を綺麗にし、川や海に水を流す
自身の家が浄化槽か下水道か、簡単に確認する方法があります。
1つは、上下水道の明細を確認し、下水道料金が0円の場合は浄化槽です。
もう1つは、家の敷地内に浄化槽用ブロワがあればそれも浄化槽です。
使用する上で、それぞれ何が違うかと言うと、
浄化槽
- 下水道料金がかからない
通常、下水道料金は、水道使用水量に応じて徴収されますが、
浄化槽の場合、自ら生活排水を処理しているので下水道料金がかかりません。
- 点検が必要
公共水域保護の観点から、浄化槽が適切に管理されているか年に最低3~4回業者による点検が必要です。また、それとは別に年に最低1回水質検査を行う必要があります。
設備に異常があった際には、さらに修繕費が必要となります。
- 汲み取りが必要
生活排水を浄化する上で、どうしても汚泥が堆積します。
年に1回程度は、業者による清掃が必要となります。
- 電気代がかかる
浄化槽による汚水処理は、微生物の働きによって行われるため、空気を送るブロワを常時運転する必要があります。
下水道
- 下水道料金がかかる
下水道料金は、水道使用水量に応じて追加徴収されます。
使用水量にもよりますが、水道料金の50~80%程が下水道料金として追加徴収されます。
整理するとこんな感じです。
下水道は、下水道料金さえ払えば点検等は行う必要がなく楽ですね。
逆に、浄化槽は、点検・検査・汲み取りと手続きが多いです。
また、自ら保有する浄化設備なので変な物を流すと、処理が上手くいかず未処理のまま側溝に汚水を流すことになるかも。(もちろん下水道にも変なものを流しちゃいけません!)
そう考えると御近所トラブルのリスクもありますね^^;
じゃあ、浄化槽って良いとこ無いじゃん!って話になるので次の項目では、料金を比較してみます。
料金を比較してみた
住む場所が決まっている場合、下水道or浄化槽で選択することはできないので、導入費用については考えずお話します。
浄化槽(我が家の場合)
- 点検費用 22,000円/年
- 検査費用 6,000円/年
- 汲み取り費用 33,000円/1~2年
- 電気代 不明
合計 44,500円/年*
*汲み取りを2年に1回とし、電気代は0円とした場合
下水道(我が家の地域の場合)
我が家の水道使用水量は直近で283m3/年だったので、それを元に計算すると、
- 下水道料金 29,991円/年
合計 29,991円/年
まとめてみると圧倒的に下水道のほうが安いですね^^;
巷では浄化槽のほうが安いとの噂があったので期待していたのですが、改めて計算すると勝負になっていません。
しかも、浄化槽の汲み取りを2年に1回、電気代0円と条件を緩くしているのに。。(推奨は1年に1回)
浄化槽のほうが安いという噂は、点検が義務化されていない時代の話なのかもしれませんね。
浄化槽が下水道に勝てる条件を考えてみた
浄化槽が下水道に勝っている部分、
それは、
どれだけ使っても費用は殆ど同じ
です。
費用の内訳をよーく見てみると、その殆どが固定費なんです。
なので、水道を多く使う家庭では、浄化槽のほうがお得になる可能性があります。(その分、汲み取りの回数が増える可能性もありますが)
じゃあ、どれくらい水道を使えば逆転するの?と、気になる方もいると思うので、実際に計算してみました。
計算すると、
年間約390m3使うと浄化槽のほうがお得になるようです!
現在の約1.4倍の水道を使用することで立場逆転します。
わが家は大人2人、幼児2人の構成なので、子供が成長したら使用水量が増える可能性が出てきます笑
ただ、その頃には下水道が通って切り替えているかも^^;
下水道が通ったら3年以内に接続する義務があるんですよね。。
それも殆ど自己負担で。
浄化槽が古くなって、更新するタイミングくらいで下水道が通るのが理想ですねー
最近、近所まで下水道が迫ってきているので恐怖感があります笑
あと、浄化槽の費用を削るのに、汲み取り費用を削る方法があります。
回数を減らすという話ではなく、1回当たりの汲み取り費用を安くする方法です。
汲み取りする業者は、許可を持った業者が行います。
その業者の多くは、し尿組合的な団体に所属していて、業者によって汲み取るテリトリーが決まっているんですね。
テリトリーが決まっているだけなら良いのですが、汲み取りの価格がバラバラで、恐らく世帯数と単価でバランスが取れるような価格設定にしていると思われます。
例えば、まったく同じ作業なのに
A町では1回20,000円
B町では1回30,000円
こんな感じです。
ちなみに我が家は割高のテリトリーです^^;
更に厄介なのが、汲み取る許可は自治体が出すのですが、多くの場合、組合に所属している業者にしか許可を出さないので、価格競争が起きないんです汗
じゃあ、安くならないじゃんって話なのですが、確かに組合に所属している業者に話をすると安くなりません。
なので、組合に所属していない業者に汲み取ってもらうと安くなる可能性があります。
あれ?さっき組合に所属していないと許可が出ないって言ってたじゃん!となりそうですが、
許可をもらった当初は組合に所属していたが、色々あって組合を抜けた業者がいる場合があります。
私の住む街でもそういった業者がいる可能性があるので、今度、役所に問い合わせようと思ってます!(同じ街、同じ作業なのに住む地域だけで高いのは悔しい)
途中から話が脱線した気がしますが、以上が浄化槽と下水道の比較でした!
結論としては、水道を多く使う家庭では浄化槽のほうが安くなる可能性があります。
その分、管理を必要とする部分が出てくるので、そこはコストと手間のバランスを見て住む場所(浄化槽or下水道)を決めてみては如何でしょうか?
それでは本日はこのへんで!
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